「上機嫌」は、社会で着ることのできる最上の衣裳  (サッカレー)

着物業界は最悪の低空飛行状態であることは間違いないのだけど、
しかし三月の個展を控えて心地よい緊張感で「上機嫌」である。

それで表題のような言葉を思い出した。
サッカレーは小説「虚栄の市・Vanity Fair」の作者。
すごいではないか、この世は虚栄に満ちた市場なのだと。

その中で、すこしでもマシに微笑んで、というわけだ。

2008年の賀状に、「うつ」あるいは「鬱状態」に苦しんでいるか
抜け出しつつ合ってうまく折り合いをつけている、というようなことを
書いてきた方が多かったのがショックであった。
それは年代を問わず広がっているようで暗澹たる気持ちになる。

無理をして上機嫌である必要はないだろうけれど、
そしてグレーゾーンとは言えない「病い」の領域の事に関しては
言えることではないが、やはり朝起きたら「上機嫌」か「中機嫌」か
ちょっと羽織ってスタートする形作りもわるくはないだろう。

さて
いつも上機嫌なアイルトン・カコさん、
いろいろな分野で活躍されているのだけど
活躍のテーマに合わせて染めさせていただいた帯を紹介させて頂こうと思う。

彼女の通り名であり、会社の名前にもなってしまっている「セナ」
=夭折のレーサー アイルトン・セナに捧げる帯。

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レーサー中島悟をして「シューマッハまでは想像できる、しかしセナの見た世界は
自分とは違う天才の光景」と言わしめたアイルトン・セナ。

さてカコさんは麻雀雑誌にコラムを書いていたことがあって
そんな彼女の「勝負」の場に締めていただこうと作った帯

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彼女が一番力を入れているライフワークのような仕事。
それがジャズミュージシャンの応援団。
好きが高じてついに2007年自らのビックバンド、その名も
「セナ・リーディング・オーケストラ」を立ち上げてしまった。

この素敵な熟年バンドの誕生にはわたくしsomerieもきっかけになっているのが
密かな自慢でもある。
知り合いであるサックスプレーヤーの笠井清美さんのサックスビックバンド
「キヨミーズバンド」の演奏にお連れして、女性サックスも加わった
その魅力的で熱い演奏を見たアイルトン・カコさん。
なんと自らオーナーとなることに踏み出してしまった!!

演奏の場が少ないのでなかなか一般の方の目に触れる事は少ないのだけど、
コンボのコンパクトな演奏も勿論いいのだけどビックバンドの楽しさはまた格別だと思う。
きっと(自分でもあまりいい喩えとは思わないが)フットサルとフルサッカーの
違いくらいはあるんじゃないか。

演奏のスケジュールがわかったら又お知らせしたく思う。

そんなセナオーケストラのライブに着用していただく為の帯、
東京らしくモノトーンの都会的配色を心がけた。


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マエ柄の部分
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さてsomerieの京都での個展に合わせてこのセナオーケストラから
ピアノの小林 裕さんとベースの藤田わたるさんがデュオを組んで
演奏して下さる事になった。

2008年3月 8日(土)18時より
「京町屋でジャズナイト」

piano 小林 裕 1955年北海道出身、日大芸術学部、
   バークリー音大出身、バリー・ハリス、ノーマン
   ・シモンズ、らに師事。アーニー・ワッツ、
   マービン・ピーターソンらのツアーにも参加。
   作・編曲家としても知られる
bass  藤田わたる 1951年東京出身 同志社大在学中
   よりプロとして活動開始。自らのラテングループ
   「Mary&Ricos」を結成。現在はジャズを中心に
   フリーのベーシストとして様々な活動を展開

 以上のお二人を迎えてのわくわくするような一夜をと思う。
100年を超えて建つ京町屋の空間にどんな音が響くだろうか
企画してくださったアイルトン・カコさんには本当に感謝している。

ギャラリーのざわ店主のお料理と飲み物付きで会費3000円というサプライズ。
終了後は暗い世相を吹き飛ばす宴席へと雪崩れ込む予定。

「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」という映画をご存知だろうか?
キューバの老ミュージシャン達とボトルネックギターのライ・クーダーとの
深い深い味わいの映像世界。そう、もはや音楽は青春の一ページだけのものではなく
一生通してやっていくものだということをようやく世間に知らしめた映画。

そして今回は熟成の50代の「音」を味わっていただきたいのです。

この記事へのコメント

アイルトンカコ
2008年01月10日 22:47
ご紹介ありがとう存じます。京都でのライブ、どうぞお楽しみになさっていてくださいませ。